JOURNAL

2026/08/25 00:00

香りは、わずか0.2秒で脳に届くと言われています。

目で見た情報が脳に届くのは約0.5秒。
痛みを感じるのは約0.9秒。

五感の中でも嗅覚は唯一、視床を介さず、情報がダイレクトに脳に届きます。

視床とは、感覚情報の中継地点となる器官。
嗅覚を除く視覚、聴覚、味覚、体性感覚(触覚や痛覚など)の信号を集め、大脳皮質へと送る役割を担っています。

嗅覚から入った情報は、その香りが何であるかを認識するより先に、好き嫌いや情動、記憶に関わる部分へと伝わります。

香りを嗅いだ瞬間、「好き」「苦手」「懐かしい」と感じることがあるのはそのためです。

人気の香りだから好きになるとは限らない。
高価な香水だから心地よく感じるとも限らない。
誰かにとって忘れられない香りが、自分にはまったく響かないこともあります。

香りは、自分の「好き」をごまかせない。

他の感覚より圧倒的に早く、本能に働きかけるからこそ、香りの好みには、理屈では説明できない自分らしさが表れるように感じます。